大平まゆみさんがやって来た♪

今年7月私の住む街で『音楽のちから』〜子供と一緒に見つけよう生の音〜 という幼児を育てる親の子育て講演会がありました。

市が開催したもので、講師は札幌交響楽団コンサートマスターの大平まゆみさん。

私は音楽は人並みに好きですが、クラシックは詳しくなく、フィギュアスケートのTV観戦時に選手の使用曲を耳にする程度です。彼女のことも知りませんでしたが、何となく直感で講演会に参加したいと思いました。

というのも、案内文書の大平まゆみさんの写真がとても素敵で、輝かしい経歴を持ちながらも音楽の力を多くの方に伝えられるよう病院や施設などで演奏、講演会をするなど活動されていると知り、是非ともお会いしたくなりました。

『音楽のちから』子育て講演会

会場には、普段幼稚教育に携わっている方、音楽を教えている方、子育ての終わったおばあちゃんなど幅広い年齢層の方がいらしていましたが、無料託児もあったことから小さいお子さんのいるお母さんも多く参加されていました。

会場に入ると入口両サイドにコーヒーや紅茶、チョコレートなどのセルフサービスコーナーが設置されていて、好きな飲み物とおやつを講演中いただけるようになっていました。

♪素晴らしい時間の始まり

時間になるとアナウンスが流れ、扉が開き大平さんが演奏しながら入場してきました。会場内をゆっくり演奏しながら回ってくれたのですが、私は端に座っていたため、手の届くほどの近距離でヴァイオリンの音色を全身で感じることができました。

スピーカーもないのにこんなにも響くものなのかと驚きながら、ヴァイオリンの音色によって空気の振動が感じられ、生の音の凄さ、迫力を全身で感じていました。

演奏が終わると会場内は大きな拍手に包まれ、参加者の誰もが余韻に浸りながら素晴らしい時間の始まりを感じていたと思います。

当日「普段はもっと美声なんですが(笑)、演奏多めで進めていきたいと思います」と咽の調子が良くないようで声がかすれていました。

開演時間前に託児室の様子を見てきたことや、自分のことは「まゆみさん」と呼んでほしいと話されていました。

冒頭、ヴァイオリンのつくりについて紹介してくださり、音楽療法、子守唄、思い出の曲、ご家族のお話、夏の曲、コンマス就任時の話、参加者からの質問コーナ、リクエストコーナーと進み、トークと美しい音色に満ちた素晴らしい講演会でした。

♪様々なエピソード

中でも私の記憶に残っているエピソードがあったので紹介したいと思います。

🎶人生において‘曲’というのはその当時の記憶を蘇らせる‘ちから’があります。

子供の頃にお母さんと一緒に歌った曲、恋人との思い出の曲、失恋した時の曲、若い頃よく聞いていた曲、大切な人と一緒に聞いた曲、親が好きだった曲などなど。 その曲を聴けば、一緒に聞いていた人や場面など何十年経過していても記憶に残っている曲が誰にでもあるはず。

まゆみさん自身も、お母様がよく台所で歌っていた曲があり、東日本大震災で仙台でお一人暮らしのお母様と数日連絡が取れなくなった際に、その曲のおかげで気持ちを強く持つことができたそうです。

音楽と思い出は強く繋がっているため、お子さんとの‘音楽の思い出’をたくさん作ってほしいと話していました。

♪リクエストタイム

講演会の終盤に参加者からのリクエスト曲を、その場で演奏してくれるというなんとも贅沢な時間がありました。

会場には吹奏楽をされていた方、お子さんに音楽を習わせていたりする方、クラシックに詳しい方も多く参加していて、「皆さん何か引いてほしい曲はないですか」とまゆみさんがリクエストを募ると、すっと手を挙げ作曲者と曲名をリクエストしていきました。

するとまゆみさんはヴァイオリン を演奏しながらリクエストした参加者の側まで近付ていき、目の前で演奏してくれるというサプライズ演出もありました。

こんな機会は滅多にないため、私も何かリクエストしたくて色々と考えました。

私はフィギュアスケートの浅田真央さんの演技が大好きだったので、彼女の使用曲でヴァイオリンで演奏されている曲をあれこれ考えました。

でも…、こんな時に限って出てこないんです泣。

真央さんの演技は思い浮かぶのに、使用曲が出てこない。

やっとの思いで『チャルダッシュ』が思いつき手を挙げようとしましたが、チャルダッシュって曲名なのか?作者は誰だ?そもそも『チャールダッシュ』のような気がする…とあれこれ考えてしまい、結局リクエストすることができませんでした。

間違って大勢の前で恥をかく勇気がなく、せっかくの機会を逃してしまったのです。

そうこうしているうちに手を挙げる方もいなくなり、講演会の最後にまゆみさんが1曲演奏してくれる事になりました。

♪スペシャルプレゼント

まゆみさんが最後の曲を紹介しました。

フィギュアスケートの浅田真央さんが使用した曲で『チャルダッシュ』です。

あっ!!!

驚きと嬉しさのあまり多分声が出てしまったと思います。

演奏が始まると鳥肌が立ち、興奮で次第に体が熱くなってきたのを覚えています。

ヴァイオリンの音色に包まれながら、この辺でジャンプしていたとか、スピンしていたとか、軽やかに細かく刻むステップなど真央ちゃんの演技を思いうかべているうちに曲も演技もフィニッシュ。

フィニッシュポーズまで思い浮かべながらまゆみさんに大きな拍手を送りました。真央ちゃんに送るスタンディングオーベーションの気持ちで最後まで拍手していました。

リクエストしたかった曲を演奏してくれた驚きと喜びとともに、間違えたとしても思い切って手を挙げリクエストしていればよかったという後悔がのこる講演会でした。

講演会の最後に、翌月また街に来てヴァイオリンコンサートをするため是非来て下さいねと挨拶があり講演会は終了しました。

なんと翌月コンサートでまたお会いできる機会があるなんて! 今日の感動と感謝の思いを伝えるため是非行きたいと思いました。